要請活動

要請書

 私達は、現職時[学校経営のかなめ]として、多くの教育課題に取り組み、貴教育委員会のご指導・ご支援を得て、その職責を果たし、それぞれに成果を上げ、学校教育の充実に努めて参りました。
 また、退職した身ではありますが、次代を担う子供たちの教育については、現在でも、それぞれの立場で関わり、働きかけ、また、関心を抱いて見ております。
 つきましては、以下の要望事項についてご高配を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

要望事項

  1. 退職した教頭・副校長への処遇について
    1. 退職した教頭・副校長の学校教育支援活動の要望が増えつつあります。65歳定年制度実施後も退職教頭・副校長の活用並びに役職に見合う処遇の改善をお願いいたします。
    2. 退職教頭・副校長は、学校運営の最前線で努力し、教員の教科指導について指導して来ました。退職教頭・副校長会では、進路指導や保護者との教育懇談会など教育支援の活動を行ってきました。本会と各学校との連携にご配慮をお願いいたします。
    3. 生存者叙勲の推薦、並びに、死亡者叙勲の復活について、お力添えをお願いいたします。
  2. 現職にある副校長職への処遇について
    1. 副校長の役職に見合う処遇の改善及び年齢層の異なる教員の指導や職場環境改善への副校長の活用をお願いいたします。
    2. 職務内容の軽減として、多忙化の改善、報告を含めた事務作業の改善、希望する学校への副校長補佐の配置を含む改革・改善の促進をお願いいいたします。また、各講師任期の手続きがさらに効率化されるように、特段のご配慮をお願いいたします。
    3. 教員免許更新制度の見直しに向けての準備に伴い教員の研修の重要性が挙げられます。副校長のスキル向上のために副校長同士の交流・研究活動の時間の確保等、副校長の研修の充実をお願いいたします。
  3. 教育一般について
    1. コロナ禍は、教育現場における教職員と子どもたちに、多くの困難をもたらしています。
      特に学力低下を防ぐ手立てとしてオンライン授業は児童生徒が公平に学習できるように、現在一人一台の端末機器の配布が各自治体で進んでおります。さらなる充実として双方向のオンライン化をお願いいたします。これらの取り組みが成果を生むためには、教職員の増員・少人数学級の実現・学校のデジタル化の推進が不可欠に思われます。それに合わせて、最近タブレットによる誹謗中傷によるいじめが発生しています。そこで児童生徒はもとより保護者へのデジタル機器の知識とアフターケアーをお願いいたします。
    2. 不登校児童生徒への対応の見直し、並びに教育環境について、教室や体育館の空調機の設置、部活動等の熱中症の対策をお願いいたします。
    3. 現在実践されている「働き方改革」をさらに推進してくださるとともに、これまでも男女平等教育の取組みは充実していますが、次代に対応した男女平等教育の推進をお願いいたします。

上記の要請文は、”令和3年度 東京都公立小学校退職教頭副校長会"、"東京都公立中学校退職教頭副校長会"、"東京都立学校退職教頭副校長会”の3団体で協議、作成し、東京都教育委員会へ発送されたものです。